脚本・演出 工藤早織
うみを見に行きました。うみの広さを期待していたら、
向かい側に山みたいな島みたいな木々が
雪に埋もれてるのが見えて、すこーし残念になりました。
帰ろうと言われたけれど、帰る道とか帰り方とか、
帰るってなんだっけってなって、
そういえば、わたしはもう自立できるんだったなと、
一旦起きることにしました。
ジャックが豆の木を勝手に生やして、
よく分からんままに切り倒したらしい。
その影響かあそこの一帯はずっと通行止めのままだ。
ジャックといえば、あの家の母親は元気にしているだろうか。
以前会った時は随分疲れた顔をしていた。
最近は天候もなんだか変だし、頭もあまり働かない。
体調もまあ悪くは無いが良いとも言いきれない。
あ、常備薬を切らしていた気がする。そろそろ溜まった洗濯物を干さなければ。
そんな感じでぐるぐるぐるぐる考えてたら、どうやらユニコーンの懸賞金が上がったらしい。